安田川
安田町は、温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれ、施設園芸発祥の地として、古くから施設野菜を中心に農業の町として発展し、現在ではナスを主体にピーマン、ミョウガなどの施設(ビニールハウス)栽培が行われています。米作をはじめとした、露地野菜の栽培も盛んで、オクラ、シシトウなどが作られています。
 町北部の中山地区では、露地野菜のほか、柚子や自然薯(やまいも)が栽培され、特に自然薯栽培については、当初、高齢者の生きがい活動として始められたものですが、現在では、安田町を代表する農産品として定着しつつあります。
 また、温暖多湿な気候は、造林業にも適していて、馬路村のヤナセ杉を代表する銘木の生産地として、製材業も盛んです。
 これら南国特有の気候は、安田川を中心として伏流水も豊かで、この地下水を利用した醸造業も古くから行われており、清酒などが製造がされています。
 町南部は、土佐湾に面していることから沿岸漁業も盛んで、船数は少ないものの遠洋漁船も所属するなど、幅広い漁業活動が行われています。

農業
農業 安田町はハウス園芸発祥の地。温暖な気候と恵まれた環境を活かし、安田川下流に広がる東島、西島の両平野と東谷川流域の唐浜平野では古くからナス、ミヨウガ、ピーマンなどのハウス栽培が行われていました。最近では、シシトウ、オクラなどの露地栽培、米作などにユズなどを取り入れた複合経営にも取り組んでいます。また中山地区では高齢者の生きがい活動として人工栽培の山芋づくりに力をいれ、全国に販路が広がっています。国道沿いの2カ所の郷土産品販売所では、取り立ての野菜や果物を販売しています。
農業
上:中山地区の山芋栽培
左:東島地区のハウス群

林業
林業 安田町の総面積の79%を占める山林。山をしっかりと抱き、降りそそいだ雨を貯え、安田のまちを守っています。守られるだけではなく、私たちもまた山林を守り育てていかなければなりません。林業の低迷から、山の荒廃が進むなか安田町では、積極的に分収造林を進めるとともに、労働環境の改善を図っています。そうすることで、山林はまた私たちを守ってくれるのです。 林業
上:人工造林
左:数mもある木を機械で一気に切っていく

漁業
漁業 ここは安田漁港。
暖をとるために燃やした木が、パチパチと火の粉を上げる。1人また1人と漁師さんが増 える度に、ほんの少しずつ空が白んでゆく。全員が揃うまでの間、漁師さんたちは家のこと、最近の海の様子などをにぎやかに話す。隣の漁師さんが教えてくれた。「今時分は、魚が少ないのう。小あじが少々というたところか。えいときはヒラゴが7〜8tばあ獲れるけんど。」漁獲高の減少に高齢化と後継者不足のなかで、魚礁の造成、稚魚の放流など「獲る漁業から育てる漁業へ」の変革に努めています。暖をとる火が消えることのないように。
漁業
上:漁を終え帰港する漁船
左:暖をとりながら談笑する海の男たち